新型コロナウイルスの報道が毎日続く中、旅行をするかどうかを悩んでいる方も多いと思います。空港や飛行機では人が密集していてできれば避けたい気持ちもわかりますし、逆に日本の方が危険だから海外に行きたいという方もいるかもしれません。中には、仕事で仕方なく海外へという方もいるのではないでしょうか。
では、これから海外旅行(本ブログではフランスとイタリア)をする方は、どうしたらいいのか。どのようなことが起きているのか、下3つの疑問をテーマに紹介していきます。
- 差別されるの?
- マスクはつけない方がいいの?
- もしもの時は?
それでは順番に見て行きましょう。
1.差別されるの?
答えは『NO』です。
新型コロナウイルスが流行りだして以来、フランスやイタリアでアジア人が差別されているという報道を耳にするようになりました。「レストランでの入店を拒否された」とか「無視された」、「ひどい扱いや言葉を受けた」など様々ですが、そもそも感染しているか、していないかなんて目には見えないのですから、こういった差別をする人たちは知識不足、情報不足で怯えている人です。それに加えて、私たち日本人がヨーロッパの人をどこの国の人かを判断するのが難しいように、ヨーロッパの人もアジア人がどこの国の人かを判断するのは難しいので、一色単に拒否をしてしまっている人が中にはいるようですね。国籍がどこであれ、差別はいけないものですが、今回はこのような悲しい事態がおきてしまっています。
しかしヨーロッパの大半の人は、日本と同様に、この流行病をしっかり理解して、冷静に対処しています。とくに大都市では様々な国籍の人が生活しているため、マイノリティーに対してより理解が深いように思います。
2.マスクはつけない方がいいの?
答えは『マスクはポケットに入れておきましょう』です。
こんな話を聞きました。2003年SARSが流行した時のことです。感染を恐れ、マスクをつけてイタリアのシエナ観光をし、レストランに入店しようとした人がいました。すると入店拒否を受けたそうです。なぜだかわかりますか?ヨーロッパでは余程の重症患者でないとマスクをつけるという習慣がありません。つまりこの人は重症患者と判断されてしまったのですね。日本の感覚のままマスクを着用しているとこんな目にあってしまう可能性があります。
逆にこんな話も聞きました。今年に入り、パリのシャルルドゴール空港に到着した日本人がタクシーに乗ろうとしたところ、ドライバーから「マスクをしていないと乗せません。」と言われたそうです。これは意外な話でした。私自身フランスでマスクをしている人を見たことがありません。この人はマスクを持っていたのでつけて無事に市内まで行くことができたそうです。
このように様々な情報がありますので、私の結論は『マスクはいつでも着用できるように、ポケットに入れておきましょう』です。
3.もしもの時は?
もしもの時って、今回の件に限らずいろいろありますよね。
例えば・・・
- 旅行の出発前に病気にかかってしまった。
- 旅行中に病気にかかってしまった。
- 旅行先の国から日本人の入国拒否が発表となった。
いずれも航空券やホテル、送迎車、その他のオプショナルツアーなどをキャンセルしなくてはいけません。では、その時のキャンセル料ってどうなるのでしょうか。キャンセル料については、タイミングが様々なので、また別のブログでご紹介したいと思いますが、基本的に1つのことをすればこの心配を軽減することができます。
その答えは『海外旅行保険に加入しましょう』です。
当然ながら、海外旅行保険とは旅行中のけがや病気、盗難などに備えて加入するものですので、まず「2.旅行中に病気にかかってしまった。」に対応ができます。次にあまり知られていませんが、海外旅行保険は出発前から掛けることのできる【特約】というものがあります。通常の海外旅行保険に追加オプションをつけるものです。これは旅行期間や旅行代金により保険料が異なりますが、数百円払うだけで旅行前の予期せぬ理由によるキャンセルに対し、掛かった取消し料をカバーしてくれるものになります。ポイントは「予期せぬ」です。必ず保証対象と対象でないもの確認はしておきましょう。これで「1.旅行の出発前に病気にかかってしまった。」と「3.旅行先の国から日本人の入国拒否が発表となった。」に対応できますね。
いかがでしょうか。不安は拭えましたか。旅行はやっぱり楽しいものですから、こんな時でも不安を忘れて過ごしたいですよね。この記事が少しでもお役に立てたら嬉しいです。Bon voyage & Buon viaggio !!