新型コロナウィルスが世間を騒がせる中ですが、卒業旅行や春休みの旅行を予定していた方も多いのではないでしょうか。心配だけど旅行催行をした方、キャンセルをするか悩んでいる方、すでにキャンセルをした方、様々な結論を出していることと思います。
旅行キャンセルの決断も勇気がいりますが、それにともなう取消料の支払いも気になるところですね。
ちなみに私も家族旅行を3月末に計画をしていましたが、今回は延期にしました。正直なところ私はなんとも思っていなかったのですが、家族の不安(特に多くの人が行き交う空港や飛行機の中)が拭きれず、気持ちの面でもっと楽しくいける時期にと延期を決断しました。
それでは取消料はどのように決められているのでしょうか。
旅行会社に手配を依頼した場合、旅行には以下のような3つの種類があるのをご存知ですか。
- 手配旅行
- 募集型企画旅行
- 受注型企画旅行
この3つそれぞれでキャンセル時にかかるお金が違ってくるので、よく理解することが大切です。自分の旅行が上記3つのうちどれに当るかがわからなくても、旅行会社は予約の時に取消料(旅行条件書)の案内説明義務がありますし、問えば教えてもらえます。
それでは、一つ一つを見て行きましょう。
手配旅行=ホテル、航空券などをバラバラに手配し、それぞれの料金が明確になっているもの。
この場合、それぞれのアイテムに取消料の発生日が設定されていて、取消料も異なります。一つ一つのアイテムに対し確認が必要です。
例えば航空券は予約後すぐに支払いし、発券というようなことが多いと思います。航空券は一度発券をするとキャンセル時に取消手数料がかかることがほとんどです。特に格安の航空券は払い戻し不可という条件をもとに、安い料金で販売をしていることも多々ありますね。
ホテルも人気ホテルやイベントで予約が取りづらい時期は、予約後の払い戻し不可(即100%チャージ)ということもあります。逆に宿泊の前日まで取消料がかからないこともあるので、一長一短です。
手配旅行は、アイテムに応じて取消料を払わなくてはなりません。また、取消料がかからなくても手配手数料を払う必要がある場合もあります。
募集型企画旅行=パッケージツアー(添乗員の有無は問わない)
ホテルや航空券がセットになって料金提示がされているパッケージツアーを旅行会社のパンフレットやサイトで目にしますね。これが募集型企画旅行です。一つ一つの料金がわからないのですが、お得な料金設定のものをよく目にします。添乗員付きの団体旅行と、添乗員なしの個人旅行と大きく分けて2つありますが、旅行会社が日程や金額を決めて集客をしているものになります。
この場合、出発日の前日から起算してさかのぼって30日前から取消料がかかり始める設定になっている旅行会社がほとんどです。また年末年始やゴールデンウィーク、夏休み期間はピーク時と設定され、40日前からかかり始める設定になっています。(旅行会社により設定が異なる場合がありますので、必ず確認をしてください。)
募集型企画旅行は、取消料発生前ならキャンセルしてもお申込金を含めて旅行代金は返ってきます。※ただし特約が付いている場合はそれに従います。
受注型企画旅行=オーダーメイド、セミオーダーメイド、パッケージツアーアレンジなど
旅行者が旅行会社に依頼をして日程を決めたり、見積もりを取ったりした上でパッケージツアーを作ってもらう旅行です。(一つ一つの料金はわかりません。)
この場合も基本的には募集型企画旅行と同じで30日前からと、ピーク時は40日前から取消料がかかり始める設定になっています。(旅行会社により設定が異なる場合がありますので、必ず確認をしてください。)
ただし、ここで気をつけなければいけないのが『企画料』です。世界に一つだけの旅行を作ってもらったわけですから、そのお礼のようなものですね。キャンセルをした場合に、取消料発生前でもあらかじめ設定された額を払う必要があります。この料金は旅行会社によってことなりますので、予約前に確認をしましょう。
以上、海外旅行のキャンセルと取消料について見てきました。キャンセルするか悩んでいる旅行はどんな種類で、今はどのタイミングでしょうか。これを知っておくことで損をすることなく済ませたらいいですね。